UIデザインと使いやすさ

木村情報技術 クリエイティブの水野です。

基本的にはウェブ担当者なのですが、UI設計やデザインをはじめDTPも細々と携わっています。でもプログラマーではありませんしネイティブアプリとかはもちろん作れません。

UIデザインと使いやすさについて触れたいと思います。
バリバリのデザイナーさんは読まなくて良い内容です。
間違ってるよ!という意見も多々あるかと思いますがご了承ください。

UIデザインの良さと使いやすさはトレードオフの関係になりやすいです。
UI、UXとかって聞くけど何?という方のために、とってもざっくりとした解説をします。
概念や思想だけを語るだけでは話が進まないので。いろんな解説がありますが、私はこういう認識です。

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目次

    UX(ユーザーエクスペリエンス)とは

    体験、経験のことです。機能を通じて得られるもの、と言えばわかりやすいでしょうか。
    Amazonならパソコンでショッピングができた!というところです。
    要望に関して得られる体験。それがUXです。

    UI(ユーザーインターフェース)とは

    UXをスムーズに行えるための手段、と言ったところです。
    テレビのリモコンはこれが電源ボタンだ!とすぐ分かりますよね?優れたUIの例と思います。最近のリモコンは多機能化によりガチャガチャして分からん!なんて人もいるとは思いますが。
    UXを行うための手段。それがUIです。UIデザインの良し悪しはプロダクトの成功に直結します。

    良いUIデザインとは何か?という点は非常に難しいです。
    センスの良い人が見やすい色や形をさせるだけでしょ?という認識は大間違いです。

    ほんの一例ですが、ユーザーが

    1. どういった知見や能力を持っているか
    2. どんなデバイスで使われるか
    3. どんな状況、環境で使われるか

    といった観点だけでも最適解は大きく変わります。

    1.どういった知見や能力を持っているか?

    知識、年齢、健康状態などが分かりやすい項目です
    若者向けならそこそこの文字サイズで良いですが、お年寄り向けなら大きくしないと使ってもらえません。らくらくホンという電話機を聞いたことがあると思いますが、お年寄りの利用に特化した典型的な例です。
    Aさんには機能をイメージできるアイコンでもBさんには機能がイメージできないなんてこともあります。

    2.どんなデバイスで使われるか

    例えば、iPhoneなのかAndroidタブレットで使われるのか次第で適した仕様は異なります。全部に対応したらよいじゃん!という話になりがちですが、フォロー範囲が広い程、コストがとても大きくなります。どれだけコストをかけても良いなんてこと、普通は無いのでどこを妥協するかという点も大事です。

    3.どんな状況、環境で使われるか

    スマートフォンアプリにしても、自宅で使う場合と、外出中の明るい環境の中で使う場合では適した文字サイズやコントラスト比も変わってきます。外出中に使う場合、文字サイズはとても大きく背景とのコントラスト比が大きい方が良いですが、自宅ならば文字サイズは小さく、背景とのコントラスト比は小さめでも構いません。
    特に文字サイズの大きさと機能の量はトレードオフの関係にあります。 最適解を出すには実際の想定環境で考慮をするべきです。

    UIデザインはセンスの良い人がササっとやるものでしょ?というのは間違いです。
    特に見た目の美しさにフォーカスされがちですが、そうではありません。
    「何がどうあるべきか」に基づいて膨大な知識、経験、前例から最適解に近づける作業と私は定義しています。

    「センスが良い」という言葉は誉め言葉のようですが、そうでないというのが私の持論です。多くの人が「センスが良い」という言葉を身長が高いとかそういった先天的な特徴として捉えているようです。
    「センスが良い」という状態はアスリートと同じくその人の努力や洞察力によって実現しているもので先天的な特徴ではありません。

    例えば携帯電話の電話帳データを全部消せる機能があるとします。

    そんな機能が日常的に使うボタンの隣にあったら電話帳データがいつ消えてもおかしくありません。

    デザイナーはUIデザインをするにあたってガイドラインを知っておく必要があります。iOSとAndroidでもガイドラインは異なります。
    例えばボタンや文字のサイズは似たようなものですが、推奨サイズの考え方が異なります。
    iOSはメニュー関連を画面上部に置くことが多いです。iOSではホームボタンを下部に配置していたので、下部に他の配置を避けてきたという経緯もあります。
    一方Androidでは下部に置くことが多いです。Androidでは下部にホームや戻るボタンを表示するので、下部に特化したUIが多いのは当然のことです。

    どちらが正解という訳ではありません。様々な経緯やデザイン思想の違いと言えるでしょう。デザイン思想が違うとはいえ、共通の認識や世の流れには理解をする必要があります。
    たとえば否定的な選択肢は左側、肯定的な選択肢は右側というのは全員がなんとなく知っています。小さなデバイスなら左手の親指で、大きなデバイスなら右手の人差し指で押せます。

    この例をみると、赤いボタンは押すときに抵抗がありますが、緑のボタンは抵抗を感じない人が多いと思います。しかし、これは日本人特有の感性で欧米ではそうではありません。もし欧米がターゲットなら色彩設計は慎重に見直す必要があります。
    素晴らしいUIデザインが出来たとしてもデザイナーが決裁者ということは稀です。
    基本的には決裁者が何かしらの意見を言うことが多いです。ここで問題になってくるのは、クライアントにとって満足のいくUIデザインがターゲットユーザーにとって良いものかどうか?という点です。

    クライアントのイメージが ターゲットユーザーにとって良いものではない

    良くあることです。しかし、デザイナーはクライアントのイメージを最大限取り入れましょう。その上で落としどころを探すのが仕事です。

    さて、使いやすさの話に入ります。(前置き長い!という方、申し訳ないです)
    UIデザインはシンプルであるべき、という考えがあります。
    シンプルなデザインは

    • 制作コストの削減
    • 使い勝手の向上
    • 普遍的な価値

    などを実現します。

    しかし、行き過ぎたシンプルさはユーザーの混乱を招きます。
    コンビニのコーヒーメーカーに説明書きのシールがベタベタと貼られているのを見たことが無いでしょうか?見た目は美しく洗練されているのに、シンプル過ぎるとどれが何のボタンなのか分からない、、、といった悲しい現象が起こります。UI(デザイン)にこだわった結果、UX(使いやすさ)が低下するのでは本末転倒です。こういった現象をUIの逆転現象と私は呼んでいます。

    UIの逆転現象は防げます。オシャレ感だけじゃなく、体験にフォーカスした設計を心がけましょう。

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    この記事の執筆者

    木村情報技術株式会社 事業企画室 クリエイティブ所属。 Webやフロントエンド制作、DTP関連に携わる。

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