アイデアとアンテナ

アイデアとアンテナ

木村情報技術の梶山です。システム部の課長を務めています。
システム部は、その名の通りシステムの設計・開発から運用まで担当する部署です。

今回私がお伝えするテーマは「アイデアとアンテナ」です。

「仕事でアイデアを出さなければいけないが、なかなかいいアイデアが出てこない」
「チームのメンバーからの提案が少ない」

こういったことでお悩みの方のヒントになれば幸いです。

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目次

    アイデアについて

    仕事上で「アイデア」という単語を聞くと、新事業や新商品など、「これまでにない」「全く新しい」もの、というイメージを持たれる方が多いと思います。ですが、「アイデア」という言葉の意味自体はもっと広いものです。

    アイデアの話題でよく出てくる有名人にジェームス・ウェブ・ヤング(1886-1973)という方がいらっしゃいまして、代表的な著書に「アイデアのつくり方」というものがあります。

    この本は1940年に初版発行されて以降、世界中で翻訳され読まれ続けている本です。
    その本の中での有名なフレーズがこちらです。

    「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」

    出典元:『アイデアのつくり方』 著:ジェームズ・ウェブ・ヤング/訳:今井茂雄/CCCメディアハウス/1988年

    これは、アイデアとはゼロから作り出すものではなく、これまで世の中に出ている技術・思想・サービスの組み合わせ方を変えたものである、と言い換えることができます。

    バーコード決済のアイデア

    具体例としては、2019年の流行語としても挙げられた○○Payに代表されるバーコード決済システムがあります。

    バーコード決済の仕組みはこれまでの世の中になかった斬新なアイデアに見えます。が、1つ1つの要素を見ていきますと、これまで使われてきた技術・サービスであることがわかります。

    • バーコード(2次元/3次元)
    • バーコードリーダー
    • クレジットサービス
    • ポイントサービスなど

    これらを複数組み合わせることで、新しい(ように見える)サービスとなっているわけです。

    アンテナについて

    ここでいうアンテナは屋根の上のアレではありません。世の中に数多く流れていく情報の中から、自分にとって何かしら有用なものを受信する能力、というイメージです。

    弊社システム部では週に1回、30分前後の時間を使い、情報共有会を実施しています。その中では、IT技術情報に限定せずに、各メンバー自身が気になったニュース・Webサイト・TV番組・書籍などの情報共有を実施しています。
    システム部は専門的なシステム開発を行う部署ですので、技術情報以外の情報共有など、一見すると無駄な時間にも見えますが、実はそうでもないのです。
    これを実施している目的は2つあります。

    1つは直接業務内での接点以外でのコミュニケーションの場、という目的です。エンジニアが苦手とすることが多い「要点をまとめて説明する」スキルの練習、それに加え、意見交換・相互承認によるチームメンバー間での関係性向上があります。
    それよりも今回紹介したいもう1つの目的は「アンテナ」の受信範囲拡大を狙う、ということです。

    アイデアとアンテナ

    アイデアを出すためには、まず「質より量」を優先すべきです。
    「アイデア」の重要なポイントは「組み合わせ」です。どれだけ多くの組み合わせを作れるか、そこから何を見出すことができるか、これは生まれ持ったセンスや才能よりも、知識量、情報量といった物量が重要になってきます。

    ただ、現代のIT業界人においては、情報収集元の大半がWebサイトから、という方が大半ではないでしょうか。ITサービス性能の向上につれ、各ニュースサイトやキーワード検索など、使用者にレコメンドするサイトが増え、かつその精度も高まっています。

    一見便利な機能ですが、その利用者が求めていない(本来有用な)情報へのアクセス経路が閉ざされがち、という側面もあります。
    アイデアという観点でいえば、これはたいへんな機会損失になっていると言えます。極端な言い方をすると、自分が知っている、興味がある情報でしか組み合わせを作ることができなくなるのです。

    同じIT業界人である弊社システム部内のメンバーでも興味・思想はもちろん異なっているため、持っている情報の範囲は幅広いものとなります。各自が取得した情報を共有することで、他のメンバーへの気づきを促し、新しい組み合わせのチャンスが生まれます。

    結果として、それが業務効率化のアイデアあるいは新サービスのアイデアにつながります。

    さいごに

    ここまで、アイデアは組み合わせを作ること、そのためには情報を幅広く集めること、という提案をしてきましたが、もう1つのポイントとして、組み合わせを作る技術は訓練で伸ばすことができる、という点があります。

    世の中には数多くの「発想法」というものが考案されています。その発想法を用い、筋トレやドリル学習と同じく反復練習することで、組み合わせを作るスピード、および組み合わせの範囲を向上させることができます。

    紙面の都合上、今回は発想法の紹介までは至りませんでしたが、また機会がありましたらいろいろな発想法についてもご紹介できればと思います。

    以上、ここまで読んでいただいてありがとうございます。
    皆様のアイデアの「たね」の1つになれば嬉しいです。
    Always New Idea!

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    この記事の執筆者

    システム部の課長を務めています。

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