入社一年目のための!知っておきたい日本語

入社一年目のための!知っておきたい日本語

日本語が不安な入社一年目の方、いまから入社される方、いまいち日本語に自信が無い方・・・そんな方のために、WEB講演会司会を担当しており、日本語に触れる機会の多いわたくしが、小さな読み物を用意しました!
電車などの空き時間に、「へ~」となるような日本語をご紹介したいと思います!

※目次をスキップする

目次

    「賜る」と「承る」

    講演会の終盤、MCが

    「先生、今回は座長の労を賜りましてありがとうございました」

    あれ?「賜る」ってなんだか、先生が引き受けて当然、という印象がある方、いらっしゃいませんか?特に、あまり講演会などに馴染みがない方はそう思いますよね。
    少なくとも、私は思ったことがあります・・・。

    おそらく、「承る」と発音が似ているせいです。

    □賜る・・・
    1.目上の人からもらう。いただく。
    2.目上の人が目下の者に与える。
    ■承る・・・
    つつしんで承知する。

    よく、「ご指導・ご鞭撻を賜り~」という使い方をされますが、それと同じ意味合いです。

    「ご指導ご鞭撻を賜り」→「指導していただいて」
    「座長の労を賜り」→「座長をしていただくために骨を折っていただき」

    「賜る」のあとに続く言葉は、主に「ありがとうございました!」です。
    実はとっても丁寧な日本語です。

    「賜る」のビジネス例文

    • 日頃より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
    • 今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

    ナチュラルに使えると、ちょっとできるビジネスマンに見える気がする・・・。気のせいかな・・・・・・。

    「推移」と「遷移」

    WEBページをご紹介する際の1コマ。

    A「こちらが視聴ページ推移です」
    B「推移?ソレは遷移だよね?」
    A「???」

    Aさんは「推移=視聴ページの移り変わりのこと」として使っています。
    IT関係でお仕事をされており、特にWEBページ関係に携わっている方は必ず知っている言葉。
    推移、のほうが聞き慣れているけれど・・・・・・?

    □推移・・・
    時が経つにつれて状態が変化すること。
    時が経過すること。
    ■遷移・・・
    移り変わること。移り変わり。

    ページが移り変わるのは、時間などあまり関係がなく、クリックで移動しているから。
    なので「ページ遷移」となるわけです。

    例)「このページ遷移はクリック数が少なくてわかりやすい」

    もちろん、時間を判定して自動更新するページであれば

    例)「オープン時間になったからページが推移した」

    となるわけです。
    私は入社して間もない頃、間違って使ってしまったことがあります!!

    「あなた」と「わたし」

    「あなた」を丁寧に言う:丁寧語
    「あなた」を立てる:尊敬語
    「わたし」がへりくだる:謙譲語

    学校でも習っている当然のことなのですが、うまく使えていますか?

    今回は

    会社:「あなた」御社 「わたし」弊社

    のように、「あなた」と「わたし」についての敬語をまとめました。

    対象 尊敬語 謙譲語
    御宅(おんたく) 拙宅(せったく)
    会社 貴社(きしゃ)
    御社(おんしゃ)
    弊社(へいしゃ)
    貴店(きてん) 弊店(へいてん)
    銀行 貴行(きこう) 弊行(へいこう)
    学校 貴校(きこう) 弊校(へいこう)
    新聞 貴紙(きし) 弊紙(へいし)
    小紙(しょうし)
    雑誌 貴誌(きし) 弊誌(へいし)
    小誌(しょうし)
    地位 貴職(きしょく) 小職(しょうしょく)

    ちなみに御社は口頭用語、貴社は筆耕用語となるそうです!
    貴社という言葉は、「貴社が汽車に乗って帰社する」という言葉があるほど、同音異義語があるから、だとか・・・・・・。この「キシャ」という3単語、アクセントも全く同じ!なるべくなら別の言葉を使ったほうがよいのでしょうね。

    「お座りください」は犬言葉?

    「どうぞ、お座りください」

    一見すると敬語のようなこの言葉。
    でも、初対面の方だとちょっと失礼な印象になるのはなぜでしょう。
    広辞苑でも、「どうぞ、お座りください」という例文がでているくらいですから、日本語として決して間違いではないようです。

    ただこの言葉、ペットに対する言葉、すなわち命令形の印象が残るそうです。「おすわり」という印象が強いからでしょうか。
    面接など、「お座りください」と言われるときが多いのも、目下に対する命令形の印象が強いのかもしれません。
    司会でも"お座りください"はNGの場合があります。
    (特に、「おすわり」に強調が引っ張られがちなのも原因かと推測します)

    「〇〇〇ください」の言い換え

    ベストは「おかけください」もしくは「ご着席ください」

    立っていただくときも同様に、「お立ちください」ではなく、「ご起立ください」

    「お食べください」と言われると、食べないといけないのかな、という印象になりますが、「召し上がってください」と言われるとちょっと和らぎますよね。

    敬語としては正しい、でも聞こえが悪い、という難題・・・・・・。
    決して、こういったマナーを作ってしまうのは良くないのですが、印象をよく見せる方法が節々にあると考えれば、日本語は難しいです。

    あまり知らない忌み言葉

    結婚式に、ケーキをカットするというのは、「切る」という言葉が結婚式において縁起が悪いから。
    受験生に、滑るという言葉を使わないのも同様。
    また、賭け事において、「スルメ」を「擦る」という意味で縁起が悪いということから、「あたりめ」に呼び替えることもあります。

    今回はそんな言葉をまとめてみました。

    新築や開業祝い

    • 「燃える」
    • 「失う」
    • 「詰まる」
    • 「落ちる」
    • 「錆びる」

    火災など災害を連想させる言葉はNGです。また、経営不振・廃業を思わせる言葉もよくありません。

    結婚祝い

    • 「分かれる」
    • 「切れる」
    • 「帰る」
    • 「戻る」
    • 「短い」
    • 「再出発」
    • 「近々」
    • 「皆々様」
    • 「くれぐれも」

    別れはもちろんのこと、結婚を繰り返すことを連想させる言葉は避けましょう。重ねる言葉がダメな理由、それは2回目を連想させるから!
    「くれぐれもご親族にもご伝言を」や「近々、伺います」のように、もしかしたら、芳名録の裏面に書いていませんか・・・・・・!?
    最近は、子どもの誕生を示唆する言葉もタブーとなってきています。

    結婚式のイベントでは、ろうそくを吹き消すイベントもありましたが、そもそも消すはNG用語。「ふーーってしてください!吹いてください!」って言っても、そりゃあ、ご年配の方にはわからない。

    イベント用語は難しいですが、イベントが進まないことが一番のNGですので、もし、お友達の結婚式の司会をする場合は、「もしものときは、言っちゃっていい?」と確認をとっておくのも、一つの手ですね。
    もしくは、ご年配の方にはアシストをつけてもらう場合もあるようです。ここは式場のグレードにもよりますので、式場のスタッフさんに必ずご確認を!

    お葬儀

    結婚式と同じ理由で、お葬儀でも「繰り返しを連想させる言葉」はNGです。

    お祝い事

    何回あってもいいお祝い事(授賞式など)では「繰り返しを連想させる言葉」はOKです。
    ですが、「移る」などの祝い事がどこかに行ってしまうような表現はNGです。

    実は間違い!? 一段落。

    【一段落】

    これ、なんて読みますか?
    「ひとだんらく」、実は間違いです。
    正確にはなんと、「いちだんらく」

    似た例を挙げれば

    【重複】

    昔ながらの読み方は「ちょうふく」ですが「じゅうふく」と読む人が多くなったため、辞書には2つの読み方が載るようになりました。

    しかし、【一段落】は、あくまでも「いちだんらく」。辞書にも、こちらの読み方しか書いてありません!

    似たような誤読

    【他人事】
    ×「たにんごと」
    ◎「ひとごと」
    【早急】
    ×「そうきゅう」
    ◎「さっきゅう」

    意識しなければ、おそらく私は間違っていることを言っているかもしれません・・・・・・。

    まとめ

    実は間違って覚えていた日本語があった方も、完璧だった方も、ちょっとした復習になりましたでしょうか?
    これからもぜひ、印象の良い日本語を学んでいきましょう!

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